■ PVP(光選択的前立腺レーザー蒸散術)とは |
GreenLightレーザー療法 ----- 前立腺肥大症の先進治療 |
GreenLightレーザー療法とは、内視鏡(膀胱鏡)を用いて尿道から小さな光ファイバーを通して行う手術です。この光ファイバーから高出力レーザーを照射し、前立腺組織を蒸散させることで前立腺肥大による尿道のつまり(閉塞)を取り除くという治療法です。術後患者様はすぐに自然に排尿できるようになり、今まで悩んでいた排尿の症状が緩和されます。 GreenLightレーザーは前立腺組織のヘモグロビンに特異的に吸収される特徴があり、前立腺組織を効果的かつ素早く、出血を最小に蒸散させることが可能です。副作用が少ないだけでなく、伝統的な手術療法である電気メスを用いた経尿道的前立腺切除術(TURP)と同等の有効性が得られます。 |
・前立腺肥大症の治療に対する安全性と有効性 ・世界中で50万人を超える治療実績 ・合併症が少なく、経尿道的前立腺切除術(TURP)と同等の有効性 ・当クリニックでは日帰り手術で行っております |
GreenLightレーザー療法の実際 |
患者様ごとに異なりますが、一般的には次のような処置が行われます。 ※PSA値が高く前立腺癌が否定できない場合、前もって前立腺生検が必要なことがあります. |
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1. | 手術当日朝には絶飲食で来院していただきます。常用薬がある場合は、前もって指示した当日服薬の必要がある薬のみ内服して来院いただきます。 |
2. | 手術中に患者様をリラックスさせるため、治療の前に薬剤を投与することがあります。手術当日は絶飲食のため点滴を帰宅(夕方)まで行います。その間感染症を防ぐ薬剤等を点滴で投与いたします。 |
3. | 手術室に移動し、血圧等の監視モニターを装着し、腰から麻酔をして(腰椎麻酔)、麻酔が十分な状態で、尿道にレーザー用内視鏡を挿入します。 |
4. | テレビモニターで膀胱・前立腺部尿道を観察し、GreenLightレーザー光ファイバーを内視鏡を介して挿入し前立腺まで進めます。 |
5. | テレビモニターでみながら、肥大して尿の通過障害をきたした前立腺組織をシステマティックに蒸散させます。止血を確認し、膀胱から尿を排出するためカテーテルを留置します(その時点では麻酔のため尿意はありません)。 |
6. | 夕方まで病室で休んでいただき(その間点滴で出血止め等を投与します)、麻酔効果が完全に消失して歩行可能となったのを確認して、カテーテルを入れたまま帰宅して頂きます。 |
7. | 翌朝来院して頂き、尿の状態をみてカテーテルを抜去可能か判断します(通常術後24時間以内に抜去可能)。必要があれば1〜2日間は外来点滴を行います。 |
8. | 多くの患者様は数日で通常の生活に戻っています。ただ術後2週間は激しい運動は避けてください。 |
GreenLightレーザー療法のシェーマ |
GreenLightレーザー療法の利点 |
1.手術後早期に尿の流れが改善される 2.早期に通常の生活に戻れる 3.出血が少ない 4.勃起障害の報告は1%未満 5.カテーテルの留置が短期間または不要(当クリニックでは留置して帰宅) 6.当クリニックでは日帰り手術で行っております (全身状態の如何によっては手術が困難な場合もあります) |